2023年7月に遊んだゲームたちの記録。
前回
このままひと月ごとに書いていきたい。
ピクミン1(Switch)
2023年6月23日リリース(元はGCで2001年10月26日)
プレイ時間:5時間ぐらい
ピクミン10年ぶりの新作『ピクミン4』発売に先駆けて、まさかの初代『ピクミン1』と『ピクミン2』がSwitchでHDリマスター化されて遊べるようになったので勿論購入。
これまでにGCでもWiiでも遊んだことがあったが、何度遊んでも面白い名作なので当然楽しめた。携帯モードでできるというのもデカい。
ピクミンシリーズはある意味で本作『ピクミン1』で既に完成していて、ほのぼのかと思いきや不気味で容赦のない世界観や原生生物(敵)、緻密で美麗なマップ、それらを際立たせるインタラクティブなBGMの数々に、RTSもかくやというほどの戦略マネジメントの楽しさが相まって文句の付け所がない。
後続のシリーズ(特に3以降)で少しくどい印象のある、NPC同士の会話やチュートリアルが必要最低限しか無くスマートで、主人公オリマーの背景や人となりが感じられる随所の独白も非常に味があって良い。テキスト量が丁度いい。
難易度はシリーズの中でもトップクラスで、30日の日数制限があるのが特徴。
昔小学生の時に初めてプレイしたときは宇宙船のパーツを期限内に回収できずにバッドエンドを迎えた記憶があるが、今回は18日かかったものの無事クリアすることができた。
まさかSwitchでプレイできるとは思っていなかったので嬉しい、めちゃくちゃ懐かしかった。
ピクミン2(Switch)
2023年6月23日リリース(元はGCで2004年4月29日)
プレイ時間:18時間ぐらい
シリーズで1番好きな作品。『ピクミン4』をプレイした後もやはり『ピクミン2』が最高傑作だという考えは変わらず。
『ピクミン1』からの正当進化で、前作は日数制限付きで時間配分やタイムアタック的などのマネジメント要素を中心とした遊び方が主だったが、『ピクミン2』は探検・収集・戦闘に重きを置いていて日数制限がない。前作を踏襲したフィールド以外にも「地下洞窟」というダンジョンがいくつもあり、バリエーションの豊かさとそれに伴う多彩な原生生物との戦闘こそ、このゲームを傑作たらしめている要素だと思っている。
もちろんマネジメント要素が無くなっているわけでもなく、操作キャラクターが2人に増えたおかげで分担作業ができるのでその点もぬかりない。
その中でも自分が1番気に入っているのが魅力的なデザインの原生生物達との戦いであり、とくに地下洞窟最下層にいる初見殺しやトラウマ要素を多分に含むボス達との激闘は、そのBGMも相まって強烈な印象を残してくれる。
ボス戦は
イントロ → 通常時 → 敵の攻撃予兆 → 敵のメイン攻撃(攻撃後に隙ができる) → こちら側の攻撃ターン終了 → 撃破ファンファーレ
といった一連の流れのほとんどの部分でBGMがシームレスに変化して盛り上げてくれるし、ある意味では戦闘のヒントにもなっているという最高のデザイン。
前作からそうだったが、BGMはそのものが良いのは勿論のこと「ピクミンが作業中」「敵と遭遇」「日没が近づく」といった状況ごとに新たな楽器のパートが増えたり、曲調が変わったりと贅沢極まりない。ラスボス戦に関しては単純に曲の種類だけで数えると9種類近くあるという狂気の作り込み具合で、壮大なラストバトルにふさわしい出来。
妙に細かい原生生物図鑑とか、謎に満ちた世界観を垣間見れるオタカラ図鑑なども充実していてかなりボリュームがあって、読んでいて楽しい。
小学生の頃は多分ゲーム内時間100日ぐらいやって諸々コンプリートした記憶があるが、今となっては25日で達成してしまった。さすがに知識と要領の差なのか、昔はもっとじっくりゲームを楽しめていたのか…。
ピクミン4(Switch)
2023年7月21日リリース
プレイ時間:30時間ぐらい
前作『ピクミン3』より10年ぶりの新作、『ピクミン3』も当時WiiUでプレイしたが、『2』みたいな楽しさを期待していた自分には、どちらかというと『1』に近いマネジメント要素特化のゲームデザインになっていたのと、地下洞窟が撤廃されていたり、そもそものボリュームが少なくて原生生物も種類が少なかったり、紫と白ピクミンが実質リストラされたりと、正直ガッカリ感は否めなかったので、今作『ピクミン4』にも過度な期待はしないようにしていたが、見事に『1』『2』『3』全ての良いとこ取りをして、さらに新要素を加えた集大成とも言える良作だった。
新要素の謎犬「オッチン」は最初こそまた余計なもん追加して…とか思っていたが、使いやすいし有能だし、シナリオも相まって愛着の湧く良キャラクター。ただあまりにも有能すぎて「オッチン4」と揶揄されるのも納得ではある、まあ縛れば良いだけの話だけど。
『2』の探索・収集要素をメインに据えていて、『1』『3』のタイムアタック要素、マネジメント要素を「ダンドリ」としてミニゲーム要素に落とし込んでいる。もちろん地下洞窟もあり、『3』で大量リストラをくらった原生生物達も軒並み復活していたのが何よりも嬉しい。
新たに追加された夜探索は少し期待していたのとは違ったし、やや単純だったもののピクミンでタワーディフェンスをできるというのは新鮮で、可能性を感じる新要素だった。全体を通して探索、ダンドリ、タワーディフェンスと適宜ゲームプレイが変化するため、飽きさせない工夫として良い塩梅だったと思う。
ボリュームもかなりあって、とりあえずのストーリーをクリアするのにもそれなりの時間が必要だし、おまけとしてのメイン以外の要素が多いのも嬉しいポイント。
完成度が高い分際立つ惜しい点もそれなりにあって、1番気になったのはNPCの会話の多さと、セリフ送りのレスポンス、テンポの悪さだった。
テキストをじっくり読ませたいのかなんなのか意図があんまりわからないけど、送りボタンを最速で押していても次のセリフに飛ばせるまで妙に時間がかかるし、そもそもこれいる?と感じる会話が多い(『2』ではワンボタンで遷移できた各種図鑑も、『4』では拠点でNPCに話しかけてセリフを送らないと見ることが出来ない、しかも図鑑ごとに担当NPCが分かれている)。各種サブクエストとかの受注も憚られるぐらいテンポが悪い、なぜ???
『FEエンゲージ 』でもそうだったけど、拠点要素って必要なのかなあ?前作までメニュー画面でできた事とかが、いちいち歩かされてNPCと会話しないとできなかったりだとか、ゲームテンポが悪くなるだけだと思うんだけど…(もちろんジャンルにもよるが)。
あとこれは『3』から個人的に感じていたことだけど、オリマー、ルーイ以外の人間?キャラクターに魅力が無くて、それもNPCに話しかける辛さと、会話の多さが億劫に感じる原因のひとつだと思っている。逆もまた然り?
あと操作性が良くなっているように見えて、実は矯正ロックオンとか十字ボタンのバインドとか、犬にのりながらトツゲキできないとか、あんまり快適ではないという点も感じた、切り替えさせてくれ。
ボス戦BGMに関しても正直残念だった、『2』老害の自分としてはなんというか盛り上がりに欠けるし、音量調整が出来ないのも相まって終始本当にバックグラウンドに徹していた印象しかない(それが狙いなのか?)、どうも敵の種類に応じて結構違う曲だったっぽいけど、『2』ほど強烈な印象はなかったし、特定のボスを除いてはBGMのシームレスな遷移もなかったような…。ただその「特定」のボスに関してはどちらも「こういうのでいいんだよ」って感じのギミックとBGMで、このクオリティのボスがあと数匹いてくれれば感想は変わっていたかもしれない、瞬間最大風速だった。
ピクミン老害の意見としてのもう一つは、新規原生生物のデザインが個人的にどれもイマイチだったこと、『3』から感じていたけど、『1』『2』の神懸かり的なデザインと比べるとなんか違うんだよなあ、あんまり魅力がない。恐らく思い出補正も強いだろうけど。
そして最大級にイラついたのは、まさかのゲームプレイ中にゲームにネタバレされること(???)、主人公たちの前にオリマーが一通り探索しているからという設定があるせいで、地下洞窟に入る前に「オリマーの探検日誌」という名目でギミックやボスをネタバレされる、さらには、ロード中(結構長い)のTIPSでもまだ遭遇していない原生生物のネタバレをされる。これらを考えたやつは人としての心がない。
(もちろん前者は初心者にむけたヒント的な扱いであり、ネタバレアレルギーの自分みたいな異常者ぐらいしか不満に思わないだろうから全然良い、ただTIPSに関しては意味不明、許されない。)
適宜確認できる図鑑やオタカラ等の収集要素は 30/??? みたいに総数がぼかされていてめちゃくちゃ良い配慮がされているのに、なぜなんだ?
自分みたいなピクミン老害からするといちゃもんレベルの不満点が浮かんできてしまうけど、グラフィックもキレイだし、過去作ファンへのファンサービスも沢山あって、やりごたえも十分でボリュームもある。ピクミンシリーズのこれからにも期待できるような良作だった、特にラスト地下洞窟はめちゃくちゃ楽しかった。
他の任天堂のブランドと比較すると、これまでのピクミンシリーズはハードに恵まれていないというのもあり(GC・WiiU)、知名度のわりにはあまり売れていなかったが、Switch効果も相まって今作はかなり売れている模様。もちろんそれを想定してかチュートリアル等もかなり丁寧に作られているので、これを機に新規客層が増えてさらに続編が制作されてくれることを願っている。体験版もあるのでプレイしてみてほしい。
グランブルーファンタジー ヴァーサス(Steam)
2020年2月6日リリース
格ゲー。本家グランブルーファンタジーは一切触ったことがないが、セールで200円だったので買って友達とプレイした。
『Guilty Gear -Strive- 』とかのアークシステムワークスが作ってるようで、相変わらずグラフィックが良くて演出もカッコいい、全くキャラクターは知らないけれど、普通に考えれば格ゲーのキャラクターなんてほどんど素性をしらないことがほとんどだと思うのでその点は気にならず。
現在人気を博している『スト6』に似たようなシステムがあったり、いわゆるモダン操作みたいなものの先駆けっぽいものがあったりと、わりと時代の最先端を行っていたっぽい、年内に続編がでるらしい。
ソシャゲは基本的にやらないので本家をやろうとは思わないけど、友達と遊ぶ分には面白いので今後もちょいちょいやるのかもしれない。
総括
ほぼピクミン漬けの7月だったが、もちろん並行してFF14をプレイしており、そちらでは友達と2ヶ月近く挑戦していた高難易度コンテンツをようやくクリアすることが出来たりもした。
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ピクミンシリーズだけでなく、GCには数々の名作ゲームが存在するのでどんどんSwitchとかで遊べるようにしていってほしい、特にピクミンをプレイしていてやりたくなったのが、続編が出なくなって久しい『ちびロボ』。Wii末期の時代に『Wiiであそぶ』シリーズとしてGCの移植を連発していたので、同じようにSwitch末期(そう思いたい)の今、WiiやGCの作品を移植しまくってくれ任天堂。