2023年9月にプレイしたゲーム

2023年が終わろうとしている。

先月

iiddaa.hatenablog.com

ペルソナ4 ザ・ゴールデン(Switch)

2023年1月19日リリース(Switch版)。元はPSVitaで2012年、無印は2008年。
プレイ時間:75時間ぐらい

高校生の頃にPSVita版をプレイしていたが、セールしてたし久々にやり直したかったので購入。

RPGの完成形とも言われているだけあって本当にすべてが綺麗に纏まっているので、2回目のプレイでも全然楽しく夢中になって進めてクリアしてしまった。
他のゲームでは中々味わえない日本の田舎の雰囲気はどこか懐かしくて、仲間たちはいい奴ばっかりでストーリーも面白い、バトルも育成も楽しくて極めつけにBGMが最高。
もはや骨董品になりつつあるSwitchには一刻も早く引退してもらいたいけど、こういった作品を現行の携帯機でプレイできるっていうのは悔しいがすごくありがたい。

田舎の再現度の高さ。
ペルソナシリーズは1,2はともかく3も5も都会が舞台だから4は特有の雰囲気がある。

もともと最初にリリースされたのが2008年だったというのもあって、「テレビ」がかなり物語に関わってくることになるので、テレビ全盛期時代を知らない世代からしたらもしかしたら違和感があるのだろうか。

オマケ要素の『江戸川先生の放送教室』を見ることで ”ペルソナ” の元ネタのユング心理学についてわかりやすく説明してくれる、これがとても面白いし為になるしストーリー理解にも繋がるのでプレイする人がいたらおすすめしたい。その上で登場人物達が自分の嫌な一面や見て見ぬふりをしている部分を認めて向き合い、自らの力とする展開はまさにタイトル相応でグッとくる。

『江戸川先生の放送教室』
ユング心理学についてはもちろん調べればいくらでも解説があるけれど、ゲーム内で軽く学べるのはデカい。

マイナス点があるとするならば、主人公達が眩しすぎて逆に哀しい気持ちになることぐらいだろうか…。

グランド・セフト・オートIII:決定版(Switch)

2021年11月12日リリース、元は2001年。
プレイ時間:5時間ぐらい

グラセフ、GTA、なんでもありのクライムアクションゲーム。今回の決定版に含まれている3タイトルはどれも元がPS2のゲームだったというのもあり、プレイしたことがなかった&セールだったので購入。

GTAシリーズは間違いなく自分のゲーム遍歴に多大な影響を与えたゲームで、PSPPS3の購入のきっかけでもあった。初めてプレイしたオープンワールドゲームもPSPの『GTA:VCS』かもしれない、友だちに見せてもらった時その自由度の高さにかなり衝撃を受けた記憶がある。

今回の『Ⅲ』はGTAシリーズの中で初めて3Dになった作品であり、ニューヨークをモデルにした架空都市「リバティーシティー」が舞台となる。多分まだ「オープンワールド」って概念がほとんどない時代に、今プレイしてもほとんど遜色ないレベルの広さ&作り込みの世界を自由に動き回れるというだけでこの作品がどれだけすごいものだったのかがわかる。
PSPでプレイしていた『GTA:LCS』が本作の前日譚で同じ舞台だったので、リバティーシティーそのものは懐かしかった。

拾い画リバティーシティーマップ、オープンワールドの先駆者でありながらお手本のようなゲーム。

さすがに昔の作品なので、ストーリーだけを追ったらそれこそ5時間ぐらいで終わってしまうし、難易度もかなり大味ではあったけど、今までGTAのストーリーを真面目に追ったことがなかったので結構楽しめた。(昔は街中を走り回ったり、隠しコマンド的なチートを使って暴れてるだけで楽しめていたので、ストーリーは飛ばしてた)。
主人公が後年の作品と違って完全に無口で喋らないのもあって、復讐のために一切疑問や不平を抱かず依頼人の言葉に従うので、殺戮マシーンと化している。

かなり日本リスペクト?があって、日本のヤクザが主要キャラだったり、ミッション名に日本語があったり、タイトル回収ミッションの発行人も日本人だった。

タイトル回収ミッション「grand theft auto」。今思えばミッション名がデカデカと中央に出てくるのは『Ⅲ』だけだったが、わかりやすいので続投してほしかった。

今まで単純に「グラセフ」としか認識していなかったが、そもそも「grand theft auto」自体が日本語で「自動車重窃盗」を意味するらしい。確かにゲーム内では車を盗むことは日常茶飯事で基本となる行動だし、ミッションもかなり車に関する事柄が多かった。最近のGTA作品だと乗り物全般に乗れるから忘れがちだけど、そもそもは「自動車重窃盗」がタイトルになるくらいには自動車に重きを置いた作品だったらしい。

グランド・セフト・オートバイスシティ:決定版(Switch)

2021年11月12日リリース、元は2002年。
プレイ時間:10時間ぐらい

『Ⅲ』の次に出たGTA、80年代のマイアミをモデルにした架空都市「バイスシティ」が舞台。これの前日譚にあたる『GTA:VCS』を小学生時代にPSPでかなりプレイしていたため、バイスシティの懐かしさに涙を流した。

GTA:VCS』の主人公の最初の隠れ家、マジで懐かしい。
VCSの主人公は今作の冒頭でモブとして殺されるんですけどね。(VCSが後付だから)

結構単純明快な成り上がりストーリーで、『Ⅲ』の人物や関係者もチラホラ。困ったのがミッション受注時のミッション名が『Ⅲ』みたいに真ん中にわかりやすく表示されるのではなく、暗転時に右下にオシャレな筆記体で書かれているため筆記体を修得していない自分には読むのが困難だった。

相変わらず主人公は泳げないけれど、バイクやヘリも追加されていて既に最近のGTAに近い自由度があった。中に入れたり所有できる建物もかなりあって、PSPVCSよりもできることが多い。

拾い画、リバティーシティーよりも若干狭いけれど、ネオン街とかビーチとかゴルフ場とかがあってバリエーション豊か。あと土地勘を覚えやすい。

 

Lies of P(Xbox Game Pass)

2023年9月19日リリース。
プレイ時間:30時間ぐらい

韓国のスタジオのソウルライク。初日からゲームパスで実質無料だったのでプレイ。

ピノキオの世界観を元に、ダクソ、Bloodborne、セキロを組み合わせたようなゲームと言われていたので若干期待していたが、結果としてはフロムソフトウェアの偉大さを再認識させられるようなゲームであった。

ソウルライクと言ってはいるものの、UIやレベルデザイン、モーションやフレーバーテキスト等、それはリスペクトやオマージュを超えてパクリなのでは?と思ってしまう要素が多かったことや、あまり直感的じゃないジャストガード判定、エルデンリング以上のディレイ連発、連続攻撃の多さや第2形態の多さ等に嫌気が差して何度も途中でやめようかと思った。

ここまで似せる必要ある…??
体験版時点では「グロッキー」という名前だった用語が製品版(AC6発売後)で「スタッガー」になっているという話もあり、ちょっと履き違えているのでは…。

しかし、ボスに負けて「考えたやつセンス無ぇわ」とか「これ面白いと思って作ったんかな」とかなんとか悪態付きながら何度も何度もリトライして、で結局倒したときには達成感を感じてプレイを続けてしまう。よくよく考えるとこれはソウルシリーズをプレイしているときと何ら変わらず、そういう面ではかなり完成度の高いソウルライクだったんだなとは感じている。なんだかんだ面白かったことは確か。

ただ、半端にオリジナリティを出そうとして空回りしてる感が拭えない点や惜しい点も多く

  • 武器の柄と刃を好きに組み合わせられる誰得要素、めんどくさいしわかりにくい。
  • いわゆる体幹ゲージを削ってもタメ攻撃を当てないと致命とれない、そもそも体幹ゲージが表示されない。
  • 武器を修理する要素必要か?
  • ピノキオをテーマにする必要あったか?
  • 「嘘」をテーマにしてるけど、それをゲーム体験に落とし込めていたか?
  • 大事なところで若干翻訳がおかしい。
  • 拠点移動が面倒くさい。

などが挙げられる。が、ジャスガを成功させ続けると相手の武器が壊れる演出とか、サブクエの目的地をわかりやすく表示してくれるのとかは良い要素だと感じた。グラフィックも綺麗だったし、処理落ちとかも無かったのでその点も良かった。

ジャストガードが基本になるけれど、SEKIROと比べて判定も厳しいし(直感的じゃない)ミスったときのリスクも大きいので難易度は人によっては本家より難しいと感じるかもしれない。

DLCが開発中らしいが、いまのところ買う予定は無い。

 

グランド・セフト・オートサンアンドレアス:決定版(Switch)

2021年11月12日リリース、元は2004年。
プレイ時間:30時間ぐらい

『VC』の次に出たGTA、今度はカリフォルニアやネバダ州を元にしたらしい「サンアンドレアス」が舞台となり、ロサンゼルスを模した「ロスサントス」、サンフランシスコを模した「サンフィエロ」、ラスベガスを模した「ラスベンチュラス」など、広大なオープンワールドに多くのエリアが存在する。

歴代作品の中でもトップクラスの広さ、山とか砂漠とか高低差もあり立体的。

GTA最高傑作とも名高く、マップの密度やロケーションの豊富さは最新作の『GTAⅤ』よりも優れていると感じるぐらい。(『Ⅴ』も同じロスサントスが舞台だが、パラレルワールドらしい。『Ⅴ』のマップは個人的に北側が虚無過ぎて残念だった。)

ハリウッドならぬバインウッドもこの頃から。今思い出したがヘリや飛行機の操作中にカメラ操作が制限されるのがちょっと嫌だった。

GTAⅤでもよく見た広場、元ネタはロサンゼルスにあるパーシングスクエアという場所らしい。

システムがかなり前作からパワーアップしていて、単純にアクション面が操作性含めて強化されただけでなく、主人公に「スタミナ」とか「筋力」とかのパラメータがあり、走ったり泳いだり、ジムで鍛えたりして育成できる要素もある。
定期的に食事しないと筋力が衰えていったり、逆に食べすぎると体脂肪が増えてキャラクターが太ってきたりと後のシリーズには無いような細かさも。

他にも服とかアクセサリとかを店で買って見た目を変更できたり、色んな場所に購入可能な自宅があったり、乗り物の種類が単純に多かったりと、『Ⅲ』と同じPS2でここまで変わるのかというぐらいにはパワーアップしていた。しかもこれが『Ⅲ』からたった3年後に発売されたというのだからとんでもない。

メインだけを追ってもそれなりに時間がかかるけれど、サイドミッションとか教習所とかカジノとかの寄り道要素も結構あって、それぞれわりと魅力的な報酬が用意されているのでついついやってしまう。乗り物の操作性能も上がっているため移動も苦にならなかった。

GTAⅤの再現度と比べるとだいぶショボいけれど、サンタモニカピアもあった。

ほぼ今作『GTA:SA』をプレイしたいがために買った決定版だったが、『Ⅲ』も『VC』も楽しかったしかなり満足。
しかしSwitch版を買ったのが悪いとはいえ処理落ちがちょっと酷い場所がいくつかあったのは残念だった、でも携帯機で遊びたかったので仕方ない。
あと全作通してNPC車の急な車線変更がちょっとストレスだった。原作からあったのかは不明だが、これのせいでかなり事故って面倒だった。

総括

ペルソナ4GTAにと、懐かしさを感じるものばかり遊んでしまう。懐古厨とはこのことか。
現在は600円で買った『GTAⅣ』や11月発売のタクティカに備えて『ペルソナ5R』をSwitchでやっていたりする。